おうちのねっこ

飯塚市内野に移住。内野の地域に魅せられ、小規模小学校の児童PRの活動や、日々の暮らし、長野おばあちゃんとの手仕事などを綴っています。

「茶色の朝」が来ないうちに。

図書館が
1月いっぱい、
システムの入れ替えのため休館だったので
年末、本を借りに行きました。

料理の本なども借りましたが
久しぶりに「読み物」を読みたくて
借りたのがこの3冊。

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茶色の朝
おすすめされてたのを見かけたので借りたもの。

『茶色以外の存在が許されなくなった国』。
飼っていた茶色の犬も安楽死させてしまう。
「決められたことだから」と何の疑問も持たず。
だけど、
「以前、茶色の犬を飼っていた者も逮捕されるという」。
決まったことに従ってれば楽なのかもしれない。
でも、本当のそれでいいのか、
そうしたいのか。
自分で考えることの大切さ。

「生贄探し」

タイトルに魅かれて惹かれて(笑)
何?何?何の話?と思ったら
今の日本のお話。
日本人特有の国民性。
「自分も苦しんでるからお前も苦しめ」
「出る杭は打たれる」
「世間の目を気にする」
などなど。
多少なりとも自分の中にも当てはまることもあり、
だからこそ、
意識しなければいけない。

「あなたにオススメの」

近未来のお話。
いや、こんな近未来は嫌だけど。
子どもをお迎えに行った、
母親は手の甲や耳にはマイクロチップを埋め込み
お迎え記録や会計もスマートに(笑)
「子ども達を”等質化”して育てよう」という政策の下、
小さいうちからメディアに触れさせ、
使いこなせるようになった子どもは
大人の言うことに疑問を持つこともなく
「やるべきこと・言われたことをするだけ」
これらに違和感を持っていた母親も
「これら」に乗らなければ
自分も自分の子どもも生きづらくなるのでは思い、
自らもマイクロチップを埋め込み、
次第にその快適さ、楽さに慣れていく。

 

共通するのは
「自分の気持ちより世間の目」と、
感じました。

その方が楽だから。
何も言われないから。
そう、
考えなくていいから。

意見が違うのは当たり前。
だけど
コロナ禍で
近しい人でさえ
その違いを認め合えなくなった。

決められたことを守らないと
「世間の目」が怖い。

現状を冷静に判断し、
疑問に思ったことは調べる。

自分の行動や思考は自分で決めないと、
小説が
現実になってしまう。

 

茶色の朝」が来ないうちに。